ヘルスケア
医療でよく使われる医療用医薬品の中で、同じ成分が市販の医薬品にも使われている薬剤をご紹介します。
( )内が医療用医薬品の商品名です。
青字の部分が成分名で、この成分名の名前でOTC(市販薬)の外箱や説明書きに記載されています。一度、ご家庭にあるくすりの成分をご覧になってみてください。市販薬を購入するときの目安にしてください。
<鎮咳剤(せきどめ)について>
中枢性非麻薬性
成分名 ジメモルファンリン酸塩 (アストミン)
成分名 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 (メジコン)
中枢性麻薬性
成分名 ジヒドロコデインリン酸塩 (リン酸ジヒドロコデイン)
成分名 コデインリン酸塩水和物 (リン酸コデイン)
<抗アレルギー剤(鼻炎・湿疹・じんましん)>
H1受容体拮抗剤(第2世代)
成分名 ケトチフェンフマル酸塩 (ザジデン)
成分名 アゼラスチン塩酸塩 (アゼプチン)
成分名 メキタジン (ゼスラン・ニポラジン)
成分名 エメダスチンフマル酸塩 (レミカット・ダレン)
<去痰薬について>
気道粘膜正常化剤
成分名 カルボシスティン (商品名 ムコダイン)
気道潤滑薬
成分名 アンブロキソール塩酸塩 (商品名 ムコソルバン)
気道分泌促進薬
成分名 ブロムヘキシン塩酸塩 (商品名 ビソルボン)
<消化性潰瘍治療剤について>
消化性潰瘍治療剤には 大きく分けて2種類あり 出すぎた胃酸抑制を目的とした薬剤と
胃粘膜を保護して胃の生理機能を保持する薬剤にわかれます。
胃酸分泌抑制剤
ア)H2受容体拮抗剤
成分名 ファモチジン (医療医薬品名 ガスター)
成分名 ラニチジン (医療医薬品名 ザンタック)
成分名 シメチジン (医療用医薬品 タガメット)
成分名 ロキサチジン (医療用医薬品 アルタット)
成分名 アシノン (医療用医薬品 アシノン)
イ)ムスカリン受容体拮抗剤
成分名 臭化チキジウム (医療用医薬品 チアトン)
胃粘膜防御系因子増強剤
成分名 テプレノン (医療用医薬品 セルベックス)
成分名 アルサルミン (医療用医薬品 アルアルミン)
成分名 セトラキサート (医療用医薬品 ノイエル)
成分名 ソファルコン (医療用医薬品 ソロン)
水にはいろいろありますが・・
水には大きく分けて硬水と軟水がありますね。ミネラルの度合いによって硬水・軟水に分れており硬度が高い(ミネラルが多い)水を硬水少ないのを軟水と分類されています。ダイエットや便秘しがちな方は硬水が合っており、普段の水分補給やお薬の服用時の水は軟水が合っています。特にミネラルの成分のマグネシュウムは便秘に良いとされていますが、薬の飲み合わせによっては薬の吸収阻害を来すよくないケースがあります。お薬をのむ際は、出来れば軟水のほうがよいでしょう。また、硬度の大きいお水は カルシウム濃度も高いので結石誘発が高くなり腎結石がある方は注意が必要です。水もいろいろですね。ご自分にあった水を、是非、探してみてください。
花粉症
春につらーい花粉症。せっかくの春を楽しく過ごすために花粉が飛び散る前からの抗アレルギー剤の服用をお勧めします。尚、副作用の眠気についても、少ないものから強いものまで色々ありますので、Drへの相談をお勧めします。
肌(皮膚)の乾燥
冬場は乾燥のシーズンです。お風呂上がり直ぐの保湿剤の塗布をお勧めします。あかぎれに塗れるもの、保湿効果が強いもの色々あります。酷くなる前からのケアをお勧めします。
日射病について
夏の強い日差しが素肌に強く感じる時期になりました。この時期は日射病(別名 熱射病)にかかるケースが多発します。日射病は、直射日光下に長くいたり、換気の悪い高温多湿の部屋で運動や作業をしていると体温の拡散は行われず、発汗が急に止まり 体温は39~40度に上昇、顔面紅潮し意識喪失を来します。これは 体温調節中枢の障害によって起こり脳浮腫が原因とされています。 非常に危険な疾患で死亡率25%と高いので十分注意して予防しましょう。日射病の予防対策は 直射日光を避ける・十分な水分をとる・屋内では十分な換気をするなどを心がけてください。
授乳中は病院でもらった薬は服用してもいいの?
基本は、授乳を中断して薬を服用してください。どうしても授乳したいときは…授乳してよいかを、お薬をいただいたDrに必ず確認を取りましょう。もし、確認が取れなかった時は、一時的ですが断乳して粉ミルクにした方が良いでしょう。
しかし、断乳しても粉ミルクを飲まない乳幼児の時が問題です。この場合、母乳を服用前に搾乳していただく事になります。搾乳した母乳は冷凍保存しておくと非常に便利です。搾乳器や保存容器はドラッグストアに行けば売られていますので探してみてください。
※まれなケースで、事情があり母乳もあげてお薬も服用しなければいけないケースですが、この場合は処方された薬の内容によります。薬によっては母乳移行しにくい薬もあれば、高濃度に移行する薬もあります。また、少量の濃度でも乳児にとってはよくない薬もあります。このケースは特に主治医または薬剤師によくご相談してください。授乳方法や服用方法、薬の種類変更など対応策はいろいろあります。
食中毒原因菌の代表とされる黄色ぶどう球菌について・・・
黄色ぶどう球菌は、もともと人の体に常在する菌で毒素型食中毒の原因菌に分類されています。 黄色ぶどう球菌は手指に傷があったりするとそこで増殖してその感染創に存在する菌が食品に移りさらに増殖 して食品が汚染されます。
その毒素はエンテロトキシンといわれ100℃ 30分の加熱でも失活しない特徴があります。本来、その毒素で食中毒を起こしますが、黄色ぶどう球菌自体は熱に弱いので食品内で増殖する前に過熱処理することで食中毒発生を軽減すると言われています。
よって予防は 手をよく洗う 傷がある手では調理しない食品は10℃以下で保存して出来るだけ加熱処理もする古いものは使わないなどもし、食中毒様症状がでたら・・できるだけ早めに医療機関に受診してください。 症状は激しい嘔吐、下痢が特徴です。脱水を引き起こすので水分は少量からこまめに取るようにしてください。
薬剤による味覚異常について…
最近、急に味覚が変ったなと思うことはないでしょうか?
まれにお薬が原因で味覚異常を誘発することがあります。
薬による味覚異常は、薬と食品中の亜鉛が結合(キレート化)して、亜鉛が消化管から吸収阻害を受けて亜鉛の血中濃度の低下により味覚異常が起るとされています。
軽度の味覚障害は本人が気づかない事が多く、家族からの指摘でわかることが多いようです。もし、最近味覚が変だなと感じたり気づいたりしましたら、服用している薬に味覚異常の報告(副作用)がないかどうか主治医または薬剤師に相談して下さい。
味覚異常の予防・対策には、まず亜鉛の多い食品(ex牡蠣)を摂るとよいでしょう。牡蠣フライ、牡蠣鍋、生牡蠣などで、週に2~3回、牡蠣3~4個の摂取でも効果があると言われています。また、亜鉛を含むサプリメントから接種するのも簡便でよいでしょう。味覚異常は様々な生活習慣病への引金になることもあります。お薬を服用している方はもとより、健全な方も今一度自分の味覚について意識されてみてはいかがでしょうか?
手元に残った薬は持っていてもいいの? どのくらい保管しておけますか?
ほとんどが2年~3年の使用期限があります。
この使用期限はあくまでも薬の品質を保証するもので処方医の指示無しで手元に保管していてもいいということではないのです。患者さんが自分の判断で使える医療用医薬品は処方医の指示のあった薬のみです。よって患者さん自ら自己の判断で保管し使用することはとても危険なことなのです。
医療用医薬品は、種類によって劇的に効果・効能を示すあまり強い副作用も起こすくすりも少なくはありません。よって 残った薬は処方医の指示がない限り手元に残すのはとても危険なことと理解してください。
くすりの保管はどうしたらいいの?
基本は薬箱などの遮光できる場所に保管することが基本です。出来ればお薬の袋からださずにそのまましまって頂きたいです。 袋から出してしまっている方に誤って飲んでしまうケースの事例が、私どもの薬局でも遭遇することがあります。 短期服用のケースでも、長期服用のケースでも基本を守っていただきたいですね。お薬によっては、冷所保存というものがあります。冷所保存とは15度以下を意味しますが、くすりによっては保管温度が厳粛に規定されている薬剤もあります。特にインシュリン注射剤は注意が必要です。お薬を調剤していただくかかりつけ薬局でご自分の薬が冷所保存と記載されていましたら今一度確認してみたらいかがでしょうか・・ きっと親切に薬剤師の先生より、あなたへ教えてくださることでしょう。
服用時の勘違い・・・
勘違いは誰にでも起こるものですが・・こと、薬に関しては注意が必要です。薬の作用を間違って把握され服用しているケースもたまにみうけることがあります。もういちど、お薬の情報文書を見ていただき自分がどんな作用の薬を飲んでいるのか確認をお願いします。理解が深まればそのお薬の効果がさらに発揮されることでしょう。できれば、かかりつけの薬局の中で さらにかかりつけの薬剤師の先生を決められる事をお勧めします。きっとあなたの心強いパートナーになっていただけるでしょう。
